つながいの新企画、「別荘を買う」がスタートいたしました。
現在、つながいメンバーが参加した集団 "La Gangne"が活動中です。
「目が悪いのに裸眼でアクティビティをする集団」La Gangneの活動もよければご訪問ください。
つながいのホームページ、刷新しました。よかったら訪問してみてください。
また、今まで書いていた書評や音楽に関する記事については、
別ブログで連載することにしました。こちらもよろしくお願いします。
「別荘を買う」の説明
前回「別荘を買う」という企画がスタートしたことをお知らせしましたが、冷静に考えるとこれだけ読んでもなんのことか分からないことに気づきました。
本日は「別荘を買う」で何をしようとしているのか、少しご説明したいと思います。
<そもそも>
別荘を買います。ただ、一人で買うお金なぞ無いので、
5,6人集まって、皆で少しずつお金を出し合って買おうと思っています。
今回の企画は、安い値段で別荘が買えることを知ったことから始まりました。
500万円もあれば、東京近県の土地付の中古物件が買えるのです。
<何するか>
したいことをします。
週末、遊びにいって、本を読んだり、散歩したり。
海だったらサーフィン、 山だったらバードウォッチングもいいかも知れません。
また、みんなで一緒に買うので、集まって泊まることも楽しいでしょう。
BBQをしたり、花火大会をしたり、肝試しをしたり。
目玉は、自分たちの家だから、自分たちで改造できるところです。
一面ピンク色の部屋をつくったり、戸外に五右衛門風呂を作ったり、
全部壊してログハウスにしたり・・・夢(妄想)が広まります。
最終的にはギャラリーを開設し、アートを発表する場にする。そんなことを考えています。
<何買うか>
これから、色々な物件をみて、選んでいきたいと思っています。
現時点で考えているのは、東京から2時間程度でいけるところで、
・広い土地
・ぼろい家
・東京にはない環境(海?山?温泉?)
・安い物件
という条件を見たしているものです。
<何した>
5月に、静岡県裾野市と、千葉県九十九里の物件を見てきました。どちらも良かった。
その結果はまた、いずれご報告いたします。
・・・「別荘を買う」、おそらく長い時間をかけてゆっくりと進めていくと思いますので、面白そうと思われた方、気長にお付き合いくださいませ。
新活動スタート
つながいの新活動、「別荘を買う」がスタートいたしました。
今回の活動において我々は、別荘を買います。
別荘を買い、別荘に暮らし、別荘を直していくことを体験し、ご報告いたしますので、
乞うご期待。
まずは別荘探しの旅をお楽しみください。
第一弾の「裾野」、第二弾の「九十九里」は追ってご報告いたします。
なお、今回の活動はla gangne との合同企画となっております。
絲山 秋子 沖で待つ
芥川賞受賞作。絲山 秋子氏の沖で待つを読んだ。
- 絲山 秋子
- 沖で待つ
アマゾンの紹介文。
仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そんな同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすべく、私は彼の部屋にしのびこむ-。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く表題作のほか、「勤労感謝の日」を収録。
先に感想を書いてしまうと、ちょっと物足りなかった。
話はそれなりに面白いし、文体もストレートで簡潔で好感が持てるのだが、
個人的には小説にはもっとハードなものを求めてしまう。
他の芥川賞受賞者、町田康や吉田修一のように、
読んだ後に自分の世界観が崩れて言ってしまうようなものが欲しい。
芥川賞には、きっと「時代が描けている賞」と「時代は描かないけどいい内容の賞」に分かれているんだと思った。この本は、前者。
さて、内容。
男女の信頼と友情を描いた作品。
が、男女の友情が描けているのか、描けていないのかはよく分からなかった。
というのは、文体は読みやすくてすいすい進めるし、主人公の考えていることや感情はよく
伝わってくるのだが、結局二人の間の関係性がどうだったのか、太っちゃんが何を考えていたのかは明確にならないままになっているからだ。
きっと作者はあえてぼかして書いているのだと思うが、これを読んでも
「男女間に友情は成立するのか?」という問いに対する答えは得られないだろう。
逆にこの本を読んで、次のようなことを感じた。
「結局のところ人間は分かり合えない。
友情だって消しゴムのように物理的に存在するものでない以上、
あると思うのも、ないと思うのもその人次第なのだ。」
最後のシーンで太っちゃんと語りあうシーンは、まさしく主人公が自分の中の
太っちゃんと語り合っているが故ではないかと思った次第。
この本を、友情について想像する余地を残している、と捕らえるのか、
テーマが描けていないと思うかは、好みの問題になるのだろうと思う。
他の人の書評を読む限り、他の本を薦めている人も多いので、他のも読んでみようと思う。
読みやすいし。
ところで太っちゃんって、「ふとっちゃん」でいいんだよね?
横山秀夫 第三の時効
最近推理小説づいている。横山秀夫の第三の時効を読んだ。
- 横山 秀夫
- 第三の時効
以下アマゾンの紹介文
04年「このミス」第4位の名作!
時効の発生は事件発生から15年。しかし容疑者が事件後海外に滞在したため、7日間のタイムラグがある。F県警はこの間に容疑者を追いつめようと…。サスペンスとドラマ、警察小説の傑作連作集。
F県警シリーズは、横山氏の著作の中で最高に面白いと思う。
一人ひとりのキャラのたち方がまがまがしくていい。
楠見班長(第二班)なんて最悪だ。こんな人の部下には絶対になりたくない。
冷静に考えると、捜査第一課のメンバーで友達になりたいのなんか一人もいない。
人間として偏りすぎているもの。
でもそこが、読者として接したときには最高に魅力的な男たちになってしまうから不思議だ。
矜持を持った警察といえば高村薫氏など、描いているひとは多いが、そのなかでもF県警は
最も煙草くさく、ぎらついた目をした集団であると思う。
ストーリー、トリックももちろん面白い。通常の本であればそれだけで評価されるだろう。
が、この本では男たちの魅力を引き出すための道具に過ぎなくなっているのだ。
だからこの本は、面白い。
フジロック 第4弾アーティスト発表! JETとか
FUJI ROCK FESTIVAL '06 出場アーティストの第4弾が発表になった。
発表アーティスト一覧。今回は14名。日本人も結構多めだ。
個人的には、結構うれしいアーティストが多かった。
THE BENEVENTO/RUSSO DUO
THE CRIBS
FIELDS
JET
KEN YOKOYAMA
MO’SOME TONEBENDER
NATSUMEN
小野リサ
SNOW PATROL
SONIC YOUTH
TRISTAN PRETTYMAN
UA×菊地成孔
矢野顕子
THE ZUTONS
一番楽しみなのは、ずばり!THE BENEVENTO/RUSSO DUOです。
- The Marco Benevento, Joe Russo Duo
- Best Reason to Buy the Sun
- ↑変なジャケット。
アメリカ西海岸、ベネベントとルッソによるジャズ/インストロックのデュオ。
ベネベントがハモンドオルガン、ルッソがドラムという組み合わせ、そこに打ち込みを交えた曲を展開。
めちゃくちゃに格好いい音楽。と思う。リズムが複雑。曲の種類も多種多様。
轟音ギターが入ったり、リズムマシン全開だったり、オルガンでまったりしたり。二人とは思えない音の厚さ。荒削りな感じはあるけども、それを吹き飛ばすノリのよさがCDに詰まっている。
ドラムについてコメントすると、個人的にドラマーには2種類いると思う。
一つ目は感情をそこに乗せて聞かせてしまうドラマー。ドラムだけで泣けてしまうような、歌うドラマー。
リンゴ・スターやチャーリー・ワッツ、最近ではくるりのメンバーだったクリストファー・マグワイアもそうだと思う。
二つ目は感情というよりも、聞いているだけで踊りだしたくなるようなドラマー。
ストーンローゼズのレニとか。
その意味ではルッソは明らかに後者に属する。聞いているだけで踊りたくなってくるのだ。
リズムは複雑で簡単には踊れなさそうだけども。そしてそのドラムにかぶせてくる、ベネベントの泣かせる旋律。
上のアルバムのライブ版も出てるのだが、それを聞いてライブに行きたくてしょうがなくなってしまった。
というわけで本当にくることを知ってびっくり。行く。
他に楽しみなのは、
JET
・・・04年に見て以来。曲は単純明快、ライブで盛り上がるバンド。あの時は楽しかったけど、一本調子的な印象がぬぐえなかった。今回どう成長してきたか、見てみたい。
MO’SOME TONEBENDER
・・・05/06のカウントダウンジャパンで、よかった。レッドマーキーでモッシュしたい。
小野リサ
・・・Stage of HeavenかOrange Courtでしょう。芝生に座ってまったり聞くしかないでしょう。
SONIC YOUTH
・・・あの轟音ギターに打たれたい。
UA×菊地成孔
・・・04年、UA単独で来たStage of Heavenがよかった。小雨に降られながら見たステージは神々しかった。
菊池さんの参加で何が変わるのか?見たい。
うむ。大分粒が揃ってきたのではないだろうか。あとは超大物1名と日曜夜、メイン終了後のグリーンステージのトリを誰がやるかだな。
レディオヘッド希望。
「日光へ行こう」!
つながいの主要メンバーの参加するプロジェクト"La gangne"がスタートしました。
詳しい状況はブログ でご確認ください。
基本的なコンセプトは「視力の悪い人間が眼鏡を外して活動する」です。
今後の活躍にご期待ください。
穂村 弘 本当はちがうんだ日記
- 穂村 弘
- 本当はちがうんだ日記
詩人のエッセイを読んだ。
以下アマゾンの紹介。
最高にヘンで笑える恋愛&人生考察エッセイ。
人生はまだリハーサル。いつか素敵な自分になって誰かに丸ごと愛されるはず。そう思ううちに老眼の四十男に。「本番」は始まっていたのか!? 恋愛と人生にぐるぐる悩む臆病歌人の独白的エッセイ。
まずは面白い。等身大のちょっと頼りなくて内気なおじさんの悩む姿が面白おかしく描かれていて、
笑って楽しく読めてしまう。読んでいるうちに自然と穂村さんを好きになってしまう。
でも読んでいるうちに、ふっと思う。
この人は感受性が強くて、なんでもまっすぐ受け止めているからこんなに悩んでいるんじゃないだろうか。
今の自分は、どこかで悩むことを止めてしまったんじゃないだろうか。考えることを止めてしまったんじゃないだろうか。
本自体がとても読みやすく、面白いのでそういったことを考える間もなく終わってしまうのだが、
とてもいい人に出会ったあとに自分を見直してがっかりするように、ちょっと反省してしまった。
そんな面白かなしい本。