穂村 弘 本当はちがうんだ日記
- 穂村 弘
- 本当はちがうんだ日記
詩人のエッセイを読んだ。
以下アマゾンの紹介。
最高にヘンで笑える恋愛&人生考察エッセイ。
人生はまだリハーサル。いつか素敵な自分になって誰かに丸ごと愛されるはず。そう思ううちに老眼の四十男に。「本番」は始まっていたのか!? 恋愛と人生にぐるぐる悩む臆病歌人の独白的エッセイ。
まずは面白い。等身大のちょっと頼りなくて内気なおじさんの悩む姿が面白おかしく描かれていて、
笑って楽しく読めてしまう。読んでいるうちに自然と穂村さんを好きになってしまう。
でも読んでいるうちに、ふっと思う。
この人は感受性が強くて、なんでもまっすぐ受け止めているからこんなに悩んでいるんじゃないだろうか。
今の自分は、どこかで悩むことを止めてしまったんじゃないだろうか。考えることを止めてしまったんじゃないだろうか。
本自体がとても読みやすく、面白いのでそういったことを考える間もなく終わってしまうのだが、
とてもいい人に出会ったあとに自分を見直してがっかりするように、ちょっと反省してしまった。
そんな面白かなしい本。