横山秀夫 第三の時効
最近推理小説づいている。横山秀夫の第三の時効を読んだ。
- 横山 秀夫
- 第三の時効
以下アマゾンの紹介文
04年「このミス」第4位の名作!
時効の発生は事件発生から15年。しかし容疑者が事件後海外に滞在したため、7日間のタイムラグがある。F県警はこの間に容疑者を追いつめようと…。サスペンスとドラマ、警察小説の傑作連作集。
F県警シリーズは、横山氏の著作の中で最高に面白いと思う。
一人ひとりのキャラのたち方がまがまがしくていい。
楠見班長(第二班)なんて最悪だ。こんな人の部下には絶対になりたくない。
冷静に考えると、捜査第一課のメンバーで友達になりたいのなんか一人もいない。
人間として偏りすぎているもの。
でもそこが、読者として接したときには最高に魅力的な男たちになってしまうから不思議だ。
矜持を持った警察といえば高村薫氏など、描いているひとは多いが、そのなかでもF県警は
最も煙草くさく、ぎらついた目をした集団であると思う。
ストーリー、トリックももちろん面白い。通常の本であればそれだけで評価されるだろう。
が、この本では男たちの魅力を引き出すための道具に過ぎなくなっているのだ。
だからこの本は、面白い。