つながい -10ページ目

魔の山

本日のオススメ本。




著者: トーマス マン, 関 泰祐, 望月 市恵
タイトル: 魔の山〈上〉

ノーベル文学賞である。
どちらかというと、「ノルウェイの森」で、主人公が直子に会いに行くときに読んでいる本という印象の方が強いかもしれない。
京都の山奥の療養所で読むにはもっともふさわしくない本であることは確かだ。

しかし、一歩はなれてみると、今韓流といわれて騒がれているような純愛ブームの走りといえるかもしれない。

この本に出てくる女性の、リアルな魅力の描写はすごく上手だと思う。
ずーっと37度くらいの熱をだして会社・学校を休んで夢うつつでいる気分になれる。

Fermin Mugurusa

本日の音楽。




アーティスト: フェルミン・ムグルサ
タイトル: インコムニカシオア

私が今まで行った中でもっとも盛り上がったライブ、それが彼らのフジロックのステージ。

バスク出身のミクスチャー(SKA・レゲエ・HIPHOP・DUB等)バンドであり、全てをバスク語で歌っている。

彼らのライブは行って見ないとすごさを伝えることは難しいが、テクニックを超えたところにあるエネルギーと、盛り上がらせようとする心意気、そしてフロントマンのフェルミン・ムグルサの切れのいいボーカル・バスク語の掛け声が全身に浴びせかけられ、気づくとハイジャンプをしてしまう。

このアルバムはスタジオ録音の為ライブのような躍動感がみなぎっているわけではないが、音楽の独自性が十分に楽しめると思う。

ちなみにタイトル曲の「インコムニカシオア」とは、バスク語で「孤独」とのこと。

最近ライブ版も出た。そちらも相当お勧め。

読者の方へ

つながいブログに、読者の方が新たに参加されました。

ありがたいことです。

つながいブログは、今後とも、アートに関わることにつき、頻繁に情報をアップデートしていきたいと思います。
・本
・音楽
・手ぬぐい
・盆栽

これから、さらに追加し、
・映画
・美術
など、ジャンルにとらわれずやっていきたいと思っています。

それからもちろん、つながいの活動についても、報告していきます。
じつは現在もつながいは水面下で活動しておりまして、まだご報告する段階ではないのですが、徐々に成果物があらわれつつあります。

今後も定期的に記事をチェックされることを願っております。
コメント、トラックバック、大歓迎ですので、今後とも宜しくお願いいたします。

正体不明

本日のお勧め本。




著者: 赤瀬川 原平
タイトル: 新 正体不明

今日は写真集。
赤瀬川さんといえばトマソン。路上にあるなんの役にも立たないものを写真に収めてきた。

この作品では、明確に役に立たないと言うのではなく、なんとなく場違いなもの、不自然なものをカメラに収めている。
コピーの「意味はないけど、味はある」と言う言葉は言いえて妙。

しかも、面白いだけでなく、読み終わった後になぜか気持ちが少し暖かくなるから不思議だ。

かまわぬ

2000年以降の日本のミドルクラス以上の手ぬぐいと言えば、かまわぬである。

たとえばロフトやちょっとおしゃれな雑貨屋さんに売っている手ぬぐいはほぼかまわぬの製品であるといって間違いないだろう。

現代でも通用する色使い・模様使いをしており、価格もそれなりにリーズナブルなので、重宝する。代官山の本店は雰囲気も落ち着いており、行くことそれ自体が楽しい場所でもある。
季節によって品揃えが変わるのも楽しいポイントの一つ。


手ぬぐいは使えば使うほど味が出るし、かさばらない割りになんにでも使え、かつ渇きが早いので、町に出るときにひとつ持っていると何かと便利である。

また、日本国内を旅行する際に注意すると、実はいろいろな場所でお土産として手ぬぐいが売られていることに気づく。それらを集めることもひそやかな楽しみになると言えよう。

次回からは地方の手ぬぐいを取り上げてみたい。

Stone Roses

本日のお勧め音楽。




アーティスト: Stone Roses
タイトル: Second Coming

ストーンローゼズと言えばファーストアルバムだ!とお叱りを受けるのを承知で、2枚目のアルバムをチョイスした。

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レーベル移籍にまつわるトラブル、いつ終わるともしれないスタジオセッションの末、約5年半ぶりにリリースされたセカンドだ。
しなやかさと快楽性を極限までつき詰めたバンドグルーヴ。伝統的ハードロックのテイストを取りいれたギターフレーズ。スケール感を増した楽曲。イアン・ブラウンの神がかり的ヴォーカル。それらが見事に一体化された今作は、タイトルどおり圧倒的な肯定感に満ちた大作となった。
しかし、この作品を最後にバンドは急速に求心力を失っていき、崩壊への道をたどることになる。(アマゾンレビュー)
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しかしまあ、ボーカルがバックに負けているとか、音楽が仰々しくなりすぎてるとか、間の抜けてる部分が多いとか言われて、評判のよいアルバムではない。
ただ、私としてはBegging Youだけは聞いてほしい。でも1曲だけ聴いてもすごさは十分に伝わるとは言いがたいので、全部通して聞いてほしい。
ストーンローゼズは、聴けば聴くほどよくなる、稀有なバンドのひとつといえると思う。

あと、個人的にはTen Storey Love Songという曲が好き。
You can take you higher~と歌うときのイアンの声の優しさにやられるはず。

八甲田山死の彷徨

本日のお勧め本。



著者: 新田 次郎
タイトル: 八甲田山死の彷徨

私の家は、コンクリート打ちっ放しなのだが、冬になると信じられない位寒くなる。断熱材がないため、外の冷気をコンクリートが瞬間的に伝導してしまい、いくら暖房をかけてもすぐに寒くなってしまう。

この時期は、暖房をかけっぱなしにして寝ても朝起きると部屋の中で息が白い。

そういう状況にくじけそうなときには、この本を思い出すことにしている。

---(アマゾンのレビューより)
この作品は、その「八甲田山」で起きた”事件”を冷徹に描ききった傑作である。なぜ、そういった悲劇が起きたのか。著者は筆を緩めることなく、軍人と軍という特殊な世界の出来事を今に続く人間の組織のドラマに仕立て上げている。大将が愚か者のために全滅してゆく部隊の姿、自然を人間の力でねじ伏せようとする驕り。今の日本に軍隊はいなくなったが、会社や行政組織など同じ体質を持つ巨大な組織は同じことを繰り返しているといえる。
この悲劇は、実際に兵隊を使って厳寒で実験しようとした”生体実験”にあると著者は考えている。このことは、この事件が起きても想起されず、そのまま戦争に突入してゆく。歴史の中に埋もれそうになった認識されない”罪”を書き留めた作品であるとも言える。 ---

新田次郎自身登山を趣味にしているそうで、雪山の情景描写がものすごくうまい。
これを読むと、東京の寒さ程度では人は狂ったりしない、と言うことが分かって安心できる。

とはいえ寒いことに変わりはないのだけれど。



悪魔とプリン嬢

本日のお勧め本。

パウロ・コエーリョの「悪魔とプリン嬢」

パウロ・コエーリョはブラジル出身の作家。代表作は「アルケミスト」だと思うが、あえてこちらを薦めたい。

惹句は、
>『アルケミスト』のコエーリョが人間の本質を問う問題作!
>「条件さえ整えば、地球上のすべての人間はよろこんで悪をなす」悪霊に取り憑かれた旅人が、山間の田舎町を訪れた。この恐るべき考えを試すために!
と言う話。

ストーリーはすごく簡単で、3日以内に、村人たちが悪霊の出した提案を受けるのか、受けないのかの葛藤を描いている、只それだけなんだけれども。
結構最後までどきどきします。ああー、そう来るのねー、という感覚が結構最後まで味わえる。
あと、パウロコエーリョの作品に出てくる女性は、あまりリアルだとは思わないけれども、考え方とか、身のこなしが素敵です。

カバーも素敵だし。一冊買って損はないでしょう。
日本ではそれほど知名度のない彼ですが(英語圏でない小説家の宿命か)、世界では数千万冊を売っているらしいですよ。

人間の善意を疑い始めたら、ぜひ。

サンボマスター

日本人のバンドで今、一番乗っているといえば、サンボマスターだと思う。
特にライブが最高。

音楽性が特に新しいのかと言われれば、決してそういうわけではないのだが、ボーカルの山口さんの叫びが、もっとも切実に伝わるメロディーと演奏だと思う。

後は曲と曲の間のMCが特によし。

今日新しいアルバムが出たはず。早く買わなければ。

五葉松

昨年の2月に、松の種を植えた。
5粒植えたのだが、1ヶ月半ほどして1つだけ芽が出てきた。

今生後10ヶ月。これからの成長が楽しみである。
来月は植え替えをして、鉢に移そうと思う。